アスペルガー症候群 小学生 早期発見 教育 躾

アスペルガー症候群の早期発見と躾(しつけ)

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アスペルガー症候群は早期発見すべき

 

アスペルガー症候群 小学生 早期発見

定型発達(普通に発達すること)の子供の場合、成長と共に周囲の人との関わり方などを学んでいきます。一方、アスペルガー症候群の子供の場合、知能の遅れはありませんが、ものごとの捉え方などが独特で、周囲の人達と上手くコミュニケーションを取ることも苦手です。そのような特性があるため、アスペルガー症候群の子供は、周囲と上手く関わる方法を年齢なりに学んでいくこと難しいといえます。

 

ただ、自分の子供がアスペルガー症候群であることを分かっていなければ、親や周囲の人たちは適切な教育が出来ません。例えば、小学校で友達に「きみの体は臭いね」と言ってしまい、友達を傷つけてしまった場合、アスペルガー症候群であることを親が認識していなければ、「なぜ、そんなヒドイことを言うの!」と頭ごなしに怒ってしまうハズです。

 

そして、「何回注意しても子供が理解してくれない」「子供が理解しないのは、親の教育や躾(しつけ)が悪いからなのか」などと悩んでしまい、毎日イライラして親の方がまいってしまいます。しかも、子供は「何故トラブルになっているのか」「何故、親が怒っているのか」などが理解できず、周囲と関わることに疲れ、生きづらさを感じる毎日を送ることになります。そして、それが続くとアスペルガー症候群の二次障害(心身症・対人恐怖症・気分障害・行動障害)になり、不登校などになる可能性もあります。

 

しかし、アスペルガー症候群であることを認識していれば、友達に「きみの体は臭いね」などと言うと、友達は気分を害するものだと子供に教えてあげることができ、子供はそのようなことは言うべきではないと理解します。

 

そのようにして、ひとつずつ周囲との関わり方を親や周囲の人が教えていけば、小学校などでトラブルを起こさずに周囲と上手く関わっていけるようになります。従いまして、アスペルガー症候群であることを早期発見し、早くから子供に合った適切な教育・躾(しつけ)を行う方が良いと言えます。

 

なお、幼児や小学生に関わらず、アスペルガー症候群の子供が問題行動を起こすのは、親の教育・躾(しつけ)が悪いためではないことは覚えておいて下さい。それを理解せずにいると、親は自分のせいだと思い込み悩み続けることになります。アスペルガー症候群の子供は、しぐさや表情から相手の気持ちを察することが苦手で、相手の言葉の行間を読めずに言葉の意味をストレートに受け取ってしまいます。そのため、周囲の人達と上手くコミュニケーションが取れないなどの理由から、集団の中で問題となる行動を取ってしまいます。従いまして、アスペルガー症候群の子供の問題行動は、親の教育・躾が悪いのではなく、アスペルガー症候群の特性からくるものだと理解して下さい。

 

アスペルガー症候群の早期発見方法

 

アスペルガー症候群 小学生 早期発見方法

アスペルガー症候群の特徴は、成長と共に顕著に現れてきますが、小さなうちは親も分からない場合が少なくありません。赤ちゃんのとき、抱っこすると体をのけぞらせたり視線を合わせなかったりする場合もあれば、そのような特徴が全くなく、大人しくて育てやすい赤ちゃんだと親が思っている場合もあります。

 

親が気付かないままであれば、幼稚園や小学校に行くまで少し変わった子供だと思う程度で、アスペルガー症候群だと気付かずにいる場合も少なくありません。しかも、そのまま親も本人も気付かず大人になることもあります。

 

子供を見ていて、同じ年齢の子供と比べて「何かが違う」「少し変だ」などと思うことが度々あれば、専門医に相談するようにして下さい。例えば、2歳くらいになっても言葉が出てこなければ自閉症の疑いがあります。逆に、2歳ぐらいまでに言葉が出ていれば自閉症ではないと診断されますが、触られることを嫌ったり、サイレンなどの大きな音が嫌いでその場から逃げ出すなど、子供の五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)に違和感を感じることがあれば、アスペルガー症候群の可能性があります。そのような場合、素人判断はせず専門家(小児神経科・自動精神科・保健センター・療育センターなど)に相談して下さい。

 

ただ、アスペルガー症候群の診断は専門家でも難しいものです。しかも、専門家が子供を診察したとき、必ず明らかな特徴が現れるとは限りません。そのため、親が子供の特徴にあまり気付いていない場合は、診断を確定するまでに時間が掛かる可能性はあります。

 

なお、いくつかの病院などで診てもらうのは悪いことではありませんが、自分の子供が発達障害でないと診断してもらいたいがために、アスペルガー症候群であるとの診断を受け入れずに色んな病院へ行くことはやめて下さい。アスペルガー症候群と診断されたのであれば、それを素直に受け入れ、アスペルガー症候群の特性を理解し、子供に合った教育・躾を早く開始して下さい。それが子供のためにも、親のためにもなります。

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アスペルガー症候群の可能性ありとみるべき行動

 

生後0〜3ヶ月以降

動くモノや音が鳴っていることに気付いても、それをじっと見ていたり聞いていたりしない。自分の手を目の前で動かしたりして遊んでいる。

生後2〜5ヶ月以降

自分の世界に没頭しているように見え、喜怒哀楽が少なく笑いかけたりすることもほとんどない。

生後4〜10ヶ月以降

身振りなどで自分の意思を伝えようとすることをせず、単に相手に反応するだけで感情が伴っていない。予測不可能な行動を取ることがある。

生後10〜18ヶ月以降

同じ行動を続ける。自分から話しかけることやコミュニケーションを取ることが上手に出来ない。

生後10〜30ヶ月以降

相手に意味のある言葉で意思を伝えることがあまりなく、言葉があってもオウム返しや独り言が多い。

生後30〜42ヶ月以降

独特な抑揚で話す。非現実的な考え方をしたり、非合理的な行動をする。「お腹が減ったから、ご飯が食べたい」など、複数の考えを論理的につないで意思を伝えることをせず、言葉があっても決まりきったパターンのモノが多い。

幼児期〜成人

目的もなく突飛な行動を取る。他者とあまり深く関わろうとしない。自分の世界に引きこもる。反復的で持続的な行動や衝動的な行動を取る。複数の考えをつなげて上手く相手に伝えることが苦手。言葉がストレートで、含みを持たせるような言葉遣いをしない。言葉以外の相手の表情やしぐさなどから、相手の考えや気持ちを察することが苦手。本人に悪気はないが、思ったことをストレートな言葉で相手に伝えてしまうため、相手の気分を害するような言葉を口にしてしまう。

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