アスペルガー症候群 小学生 改善 対応方法

アスペルガー症候群小学生の改善・対応方法

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会話が上手くできないアスペルガー小学生の改善方法

 

アスペルガー症候群 小学生 改善方法

アスペルガー症候群の子供は、自分が興味を持っていることは相手も興味を持っていると思い込み、喋ることに集中するあまり、相手のことを気にせず喋り続ける傾向にあります。これは、何かひとつのことに集中すると、まわりが見えなくなるアスペルガー症候群の特性からくるものです。

 

そのため、会話は双方向のやりとりで成り立つことを理解させ、「1分間喋ったら、次は相手の話を聞く。」とルールを決めたり、「次は、○○君(又は、お父さんなど)が話しをします。」と指示を出して、相手がうんざりしているにも関わらず喋り続けることがないように教えてあげて下さい。

 

あと、アスペルガー症候群の子供は、相手の言葉を深読みなどせず、ストレートに言葉のまま受け取ります。そして、本人は悪気はないのですが、自分の思ったことをストレートに表現してしまいます。そのため、相手が気分を害するような言葉(表現)があるということも教えてあげて下さい。例えば、「きみ、クサイね」「きみ、太っているね」などです。

 

相手の気持ちを察することが出来ないアスペルガー小学生の対処方法

 

人と人が会話をする際、相手の言葉以外に"しぐさ"や"表情"からも考えや気持ちを察してコミュニケーションするものですが、アスペルガー症候群の子供の多くは、しぐさや表情から相手の考えや気持ちを察するということを非常に苦手としています。そのため、ひとつひとつの表情やしぐさの意味を子供に説明する必要があります。そのため、「笑った顔」や「泣いた顔」などを写真やイラストで見せて、しぐさや表情にも意思や感情が現れていることを具体的に教えるようにして下さい。

 

集団生活に馴染めていないアスペルガー小学生の改善方法

 

アスペルガー症候群 小学生 集団生活

アスペルガー症候群の子供の多くは、その場の空気を読むことが苦手であるため、小学校などでの集団生活に馴染めない場合や、自分勝手な行動をしてしまい規律を乱してしまうことが少なくありません。そのようなことを少しでも減らすには、どのようなときに何をしなければならないのかをパターン化して子供に教えて下さい。

 

例えば、「先生が授業をしているとき、○○君は先生の話しを聞きます。」「みんなが静かにしているとき、○○君も静かにします。」などのように、「○○のとき、○○君は○○をします。」という簡潔な定型文に当てはめて、シチュエーションごとに教えてあげて下さい。集団生活では様々なシチュエーションがあるため、それらをひとつずつ教えていくのは大変ですが、根気よくサポートしてあげて下さい。

 

パニックを起こしやすいアスペルガー小学生の対処法

 

アスペルガー症候群の子供は、頭で理解できないことが起きるとパニックになり、その場から逃げ出したり泣きわめいたりすることがあります。例えば、音に敏感な子供であれば、サイレンの音でパニックなることがあります。もし、子供がパニックに陥ってしまった場合、その場から離れるなど、パニックを引き起こしている原因を取り除いてあげる必要があります。定型発達(一般的な発達)の子供の場合であれば、声をかけてあげたりした方が安心する場合が多いのですが、アスペルガー症候群の子供の場合は、気持ちが落ち着くまで一人にしておいた方が良いことが多いかと思われます。ただ、成長と共に慣れてきて、パニックになることは減ってきます。しかし、子供のうちは、どのようなことに対してパニックになるのか観察しておき、環境を整えるなどをして出来るだけパニックにならないよう気を付けてあげて下さい。

 

あと、小学校へ行くときなど、いつも通っている道が通行止めなどで通れないときなどもパニックになる場合があります。それは、別の道を通ることに不安を感じるからです。そのような場合は、別の道順の教えて、その道順でも間違いなく目的地に着くことを理解させれば、子供の不安はかなり取り払えるはずです。ただ、突発的に道順を変えなければならないときのために、普段から違う道を通る練習もしておき、いつもと道順が変わっても不安を感じないで済むようにしておいて下さい。ちなみに、いつもと違う道を行かなければならないとき、分かりやすい地図を渡して、目的地へ着くことがハッキリ分かるようにしてあげるのも良い方法です。

 

アスペルガー症候群の子供は、道順に限らずどのようなことでも予定が狂うと不安を感じます。例えば、お風呂に入ってから歯を磨くのが日課となっていた場合、その順番が逆になるだけでも不安を感じてしまいます。そのような場合は、「○○君は、今日は歯を磨いてからお風呂に入ります。」と、何をするのかを明確に伝えてあげれば、子供の不安はかなり取り除かれます。

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同じ間違いを繰り返すアスペルガー症候群小学生の対処法

 

アスペルガー症候群 小学生 間違い 繰り返す

同じ間違いを何度も繰り返すような場合、子供は何が間違っていて何をどうすれば良いのかが理解できておらず、頭の中が混乱していると思われます。そのため、子供が理解できない教え方を繰り返しても、教える側はイライラが募るばかりで進展がありません。そのような場合は、イラストや写真などを活用し、具体的で簡潔に分かるまで何度も教える必要があります。そうしなければ、危険なことを何度も繰り返す可能性もあるため、根気よく教えるようにして下さい。その際、「何度もダメと言ったでしょ!」などと言っても、アスペルガー症候群の子供は、何がダメなのか分からず理解できません。従いまして、危険なことをしそうになったときは、どうしてダメなのかという理由より、「どうしなければいけないのか」を先に教えるようにして下さい。

 

トイレが嫌いなアスペルガー小学生の改善方法

トイレを嫌う理由の事例

・トイレの狭さに苦痛を感じる。
・トイレの薄暗さに苦痛を感じる。
・トイレの芳香剤のニオイが苦痛に感じる。
・トイレの水が流れる音を聞くと苦痛になる。
・トイレの便座の感触が苦手。

様々な理由により、トイレに入ることを嫌がる場合があります。狭い空間で一人でいると、場合によってはパニックを引き起こすこともあるため、無理強いはせず取り除ける原因は改善し、トイレにオモチャを置くなどしてトイレに慣れさせるようにして下さい。

 

お風呂に入るのが嫌いなアスペルガー小学生の改善方法

お風呂を嫌う理由の事例

・お風呂のニオイが苦痛に感じる。
・お風呂独特の響く音が苦痛に感じる。
・顔に水がかかるのが苦痛に感じる。
・洗髪のあとなど、頭から水をかぶるのが苦痛に感じる。

お風呂を嫌うアスペルガー症候群の子供は少なくありません。そのような場合、まずお風呂の何を苦痛に感じているのかを探る必要があります。小学生くらいであれば、水鉄砲などで水遊びをしてお風呂が楽しいものだと思わせるのもひとつの方法です。いずれにしましても、お風呂の中でイヤがることはせず、お風呂を少しでも快適に思えるような工夫をして下さい。体を触られることを苦痛に感じているようであれば、体や頭の洗い方を教えて自分で洗えるようにしてあげて下さい。あと、お風呂で体を洗ってあげるときは、子供に触る前には声がけをして、注意をこちらに向けさせてから触るようにして下さい。

 

好き嫌い(偏食)が多いアスペルガー症候群小学生の改善方法

偏食になっている理由の事例

・見た目が苦手。
・ニオイが苦手。
・味が苦手。

アスペルガー症候群でなくても、食べ物の好き嫌いは多くの人にあります。しかし、アスペルガー症候群の子供は、食べ物の好き嫌いが、かなり激しい場合があります。それは、単にワガママで偏食しているのではないため、無理に食べさせようとせず、少しずつ食べられるように仕向ける必要があります。見た目・ニオイ・味が苦手な場合、食材の切り方や調理法や盛りつけ方を変えたり、他の料理に混ぜれば食べられる場合があります。あと、まわりの人が美味しそうに食べるのを見て、食べてみようかと思う場合もあります。

 

服の脱着が苦手なアスペルガー症候群小学生の改善方法

 

アスペルガー症候群の子供は、運動が苦手であったり手足が不器用であることが少なくありません。そのため、小学生になっても上手く服を着ることが出来ず、ボタンを掛け違えたりファスナーの上げ下げが出来ない場合があります。ただ、こればかりは練習するしかないため、出来るだけ着脱しやすい服を選び、着脱が難しい服は避けるようにして下さい。あと、前と後ろが分かりにくい服の場合は、目印になるようなワッペンなどを付ける工夫をして下さい。なお、衣替えの季節になると、それまで着ていた服を着ることにこだわり、次の季節の服を着るのをイヤがる場合があります。そのようなときは、温度が○度以上であればこの服を着るという風に、着るべき服の基準を書いて教えるのもひとつの方法です。そして、服を着たら鏡で裾が出ていないかなど確認することも教えるようにして下さい。

 

体に触られるのがイヤなアスペルガー小学生の改善方法

 

アスペルガー症候群の赤ん坊の中には、抱っこしても親にしがみ付こうとせず、体をのけぞらせる(反らす)赤ん坊もいますが、小学生くらいになっても体に触られることを嫌う子供もいます。これは、感覚が過敏なため、触られることが苦痛に感じるからと言われています。そのような子供には、むりやり触って慣れさせようしたり、急に体に触るようなことはしないで下さい。まずは、どこにどのように触れば抵抗が少ないのかをよく観察して下さい。そして、抵抗の少ないところから、少しずつ触り慣れさせるようにして下さい。

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